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神谷奏六の日記

過労リーマン→リタイヤニート生活→現在、週4時間だけ働く生活中。神谷奏六(かみやそうろく)の日記です。

『世界が称賛!「すごい日本人」』を読んで、世界に誇る日本人ランキングをつけてみる

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『世界が称賛!「すごい日本人」』を読んで、世界に誇る日本人ランキングをつけてみる

世界が称賛!「すごい日本人」――― もっと知りたい!こんなにもいる「代表的日本人」」 を読みました。約60人の(日本というより)世界で高い評価を得ている日本人を紹介しています。


古くは聖徳太子、紫式部から、最近ではペルーのバレーボールの発展に寄与した監督加藤明や、カップラーメン発明の安藤百福まで、政治、外交、学問、軍事、経済、スポーツ、サブカルまで、、、様々な日本の誇りと言っていい人たちが紹介されています。



「世界における、日本の誇り」という視点で、この60人の中から、

これは日本の誇り!

と感じた度を、あくまで私の主観で、この本の登場人物の中だけの順位、という視点で、情報の過多過少ありありの前提でランキングしてみます。






第10位 朝河貫一

アメリカの超名門イエール大学で初の日本人教授であり、今も同氏の名を感じた庭園がイエール大学内にある、世界に誇る明治から昭和にかけてのインテリジェンスです。

日露戦争時には、

キリスト教圏だし、白人の国だし、強そうだし、まっ、ロシアを応援するかな、、、

というアメリカの(というより西欧世界の)の、なんとなくのノリに対して、アメリカ在住にして「日露衝突」という、ロシアの強引な南進とそれに勇気を持って立ち向かう日本の構図を解説した書籍を出版、これがベストセラーになり、国際世論を味方につけます。

さらに第二次大戦時にはルーズベルト大統領や昭和天皇にも働きかるなど、日本の脱軍国主義に対して体を張って反対した日本人らしい日本の誇りです。



9位 杉原千畝

リトアニア大使時代に独断で、ホロコーストから逃げるユダヤ人6,000人に対して不眠不休でビザを発行した、「命のビザ」で知られる人です。

反町隆史や唐沢寿明が主演で映画化もされているので有名です。

大使でありながら、日独同盟に反して人道支援をする心と、その行動は日本人のよさを体現した日本の誇りです。



8位 今村均

第二次大戦でインドネシアを占領するも、本当の独立支援を行い、独立に寄与し、現地人から感謝された陸軍大将という大物軍人です。

戦後、アメリカやPKOが数々の紛争解決に失敗したことを加味すると、インドネシア人から無罪要求が噴出したという現象は、その占領後統治の戦略的、人道的レベルの高さはすごい。

この時代背景まで踏まえると、1世紀は先を行っていた将校と言っていいという意味で、日本人の心のあり方を体現した誇りだと思います。





7位 手塚治虫

21世紀の文化面でのクールジャパンパワーの最も明確な担い手は漫画だと思いますが、21世紀において世界に名だたる漫画と、その影響力を築けた要因は、手塚治虫がいたからだ、というのはほぼ揺るがない認識だと思います。

戦後の高度経済成長期に、世界をリードするまでに工業が成長し、それが今のものづくり大国ニッポンを作ったように、戦後の高度経済成長期に、世界をリードするまでに漫画カルチャーが発展し、それが今のクールジャパンの波を作ったとしたら、手塚治虫は工業より長期的なメリット付きの戦後復興を担ったと言っていいと思います。

日本の文化の戦後発展の海外からの評価、そしてクールジャパンのうねりを作ったという意味で、20世紀後半以降の日本の評価を作ったという視点で多大な日本の誇りです。



6位 本田宗一郎

ホンダ自動車で知られる本田技研工業の創業社長で、アメリカの米国自動車殿堂に日本人で初めて殿堂入りした社長です。

1988年のF-1では、年間16戦中15勝。
これはスバルやマツダやF-1参入すらできなかったニッサンはもちろん、世界のトヨタも、F-1の常連ルノーも、盟主級のフェラーリもランボルギーニもなし得ない、日本の技術力の勝利と明言して良い歴史的偉業です。

歴代数々のF-1レーサーが心から尊敬する技術力の最高峰の評価と、世界最高のベストセラー原チャリあるスーパーカブを通じた生活インフラの評価を両立した、ものづくり日本の誇りです。



5位 紫式部

源氏物語は世界20言語以上に翻訳され、紫式部はユネスコ認定の世界の偉人に日本人で唯一選ばれています。

遣唐使もなくなって鎖国状態のなかで、日本らしさと世界に通じる普遍性の両方を作品に持たせたのもすごいし、千年以上経って時代が全く変わった中で海外で評価されているというのもすごい。

海外への影響力の大きさという面で日本の誇りです。



4位 東郷平八郎

日露戦争時、バルチック艦隊に対して火力で劣る中にもかかわらず、世界海戦史に類を見ない圧勝をした海軍大将です。

海戦時のテクニックよりも、そのはるか前の戦略作りや訓練、メンテナンスという準備による勝利という点に価値が大きいと思います。

ただ強い艦長というだけでなく、その行動や言動が兵員の尊敬を集めていたという意味で、日本が誇るリーダーだと思います。


3位 安達峰一郎

明治の不平等条約の改正、ポーツマス条約調印、国際紛争調停手続研究委員会議長、国際労働総会議長、そして国際司法裁判所設立と国際司法裁判所所長就任と、国内外で携わった仕事がすごいです。

この世界が丸ごと植民地主義の時代に、国連総会でイギリスとフランスの植民地主義による主張を突っぱねたり、各職務で成し遂げた仕事もすごい。

「世界の良心」というキャッチコピーがしめすとおり、世界を回したということと、その内容の素晴らしさ、その評価まで含めて日本の誇りです。



2位 葛飾北斎

ゴッホやドビュッシーなど数え切れない芸術家に影響を与えた浮世絵師で、アメリカの雑誌・ライフ誌の「この千年で最も偉大な業績を残した100人」に日本人で唯一選ばれています。

画家版画だけでなく工芸家、音楽家まで影響を与えたことを考えると、世界芸術の発展に寄与していると言えます。

ただ美しいとか、ただ構図が大胆というだけでなく、「典型的な日本」を多く書いたという意味でも、日本の魅力を後世、そして世界に伝えたという偉人としての価値があります。

日本に与えた影響の大きさと、世界に与えた影響の大きさの双方を誇りに思える日本人です。





番外編 串本の人々

明治時代、和歌山沖で座礁したトルコ船エルトゥールル号を、いち貧しい農民たちが命がけで助け、国際評価を得たという、歴史的出来事の主役です。

イラク戦争時に、現地の日本人をトルコ航空機が

エルトゥールル号のお礼

として無償で助けたということが、その恒久的価値を物語ってると思います。

どんなに自分たちがピンチでも、困ってる人は助けるんだという心のあり方を、何百年語り継がれるレベルで行動で表現したという日本の誇りです。







1位 新戸部稲造

東京女子大学長、国際連盟の事務局次長を経験し、著者「武士道」が十数ヶ国語に翻訳された世界的ベストセラーになりましたが、この国連での活動と、武士道という一冊の本は、今の日本人の人間性への高い評価に最も貢献したものの一つです。

日本人の武士道の精神を伝えたことで、海外から日本人のまともさを理解してもらえただけでなく、米ルーズベルト大統領による日露戦争講和にまで影響したという意味で歴史を動かした書でもあります。

口で武士道語るだけでなく、国連ではオーランド諸島の帰属問題を処理してこれが島の自治のモデルケースになったり、その知識や所作が尊敬を集めて国連職員の人気投票1位になったり、背中で日本人の人間性を示しました。

今の時代に至るまでの、日本人全体への高い評価を勝ち取り、しかも閉鎖的な島国で醸成された武士道という複雑な心のあり方を理解してのことという意味で、誇りに思う日本人です。





重ね重ねになりますが、これは偉業の大きさの評価や、海外での認知度の評価、ましてや人格の評価ではなく、これは世界における日本の誇りだ!と、筆者が思えた度を勝手に書いてるだけです。
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