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神谷奏六の日記

過労リーマン→リタイヤニート生活→現在、週4時間だけ働く生活中。神谷奏六(かみやそうろく)の日記です。

重度の酒好きのための良書「酒好き医師が教える最高の飲み方」より 1日に飲む酒の適量 

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重度の酒好きのための良書「酒好き医師が教える最高の飲み方」より 1日に飲む酒の適量 

私は酒が大好きです。

ワインは少し苦手ですが、ビール、日本酒、焼酎、泡盛、ウイスキー、リキュール系、あればあるだけ、飲み始めれば飲み過ぎるまで、バンバン飲んでしまいます。

そして、とにかく毎晩、飲めるだけ飲むので、酒の失敗も数えきれません。


若い頃から今まで、飲みすぎによる失敗談といえばほとんど網羅してて、笑う、叫ぶ、騒ぐ、泣く、怒る、怒られる、吐く、雰囲気を壊す、物を壊す、人間関係を壊す、寝る、転ぶ、脱ぐ、揉める、ぶつかる、謎の流血、放尿する、終電なくす、記憶をなくす、物をなくす、健康診断でひっかかるなど、オンパレードです。

そして、翌日は二日酔い状態であることもかなりの日数で、その二日酔いのパターンも、酒が残っている、起きれない、頭痛、吐き気、腹痛、下痢、喉痛、足がふらつく、むくむ、目眩など、ひどいものです。

こんな飲み方をほとんど毎晩、30代半ば迄続けて来たのですが、ここのところ、飲み過ぎて体調が悪い日が長いこと続いていた時期があり、なんとなく飲み方について考えなければならないかなと思っていました。

そんなおり、この本に出会いました。


酒好き医師が教える 最高の飲み方

この本、美容室で読んだ雑誌で紹介されていて、これは!と思ってピンと来たので読んでみたら、なかなかわかりやすい良書だったのです


重度の酒好き達が、リスク・ベネフィット分析の視点を取り入れてまとめた良書

この本、何がいいかと言うと、リスクベネフィット分析の視点で医師のコメントをまとめつつ酒の飲み方についてまとめられているという点です。

リスクベネフィット分析とは、「これをやるとこんな利益があるけどこんな危険性もある。一方、その危険性を排するためにはこんな方法があるが、それにはこんな危険性がある。それではその危険性を排除するためにはというと・・・」というように、ある健康法についてリスク(危険性)とベネフィット(利益・効能)を併記しつつ解説する分析法です。

このリスクベネフィット分析がなされていない健康本が多すぎるという点が、書籍による知識で健康を目指すにあたっての難点なのです。

私は一時期ダイエットをしていて、その際に健康系の本を読みあさったことがあります。

健康系の本もゴルフ本、英語本、資産運用本などと同じく、全く異なるあらゆる意見が混在しまくっています。

糖質はダメだとか、いや日本のお米は体にいいんだとか、パンでも全粒粉ならいいとか、いや穀物はダメでチョコレートならいいとか、いやいや糖質制限なんかしてはダメだとか、糖質の是非でも無数の論理があり、無数の主張があります。

肉を摂れとか、肉はカロリーが高いから魚にしろとか、いやカロリーは関係ないとか、脂分が多いものはダメだとか、いやオリーブオイルは健康にいいらしいとか、いやいや卵だとか、卵はコレステロールが高いからダメだ野菜を摂れとか、野菜は添加物がとか、、、もう書店に行くと、意見がめちゃくちゃに入り乱れています。

そして、特に賛否両論が分かれるのが酒です。

酒は百薬の長だから飲んだ方がいいだの、いやいや控えろだの、寿命が延びるだの縮むだの、ビールは糖質だから太るだの、でもワインは糖質なのに体にいいだの、焼酎にしろだの、いや日本酒の酵母がいいと聞いたことがあるだの、こちらももうめちゃくちゃです。

それも、説明しているのは自称カウンセラーだの、自称研究家だの、誰も知らない大学の教授だの、新聞に寄稿したことがあるだの、私みたいな聞きかじりの情報をネットに書き散らかしている素人だので、もう普通に手に入る情報は基本的に根拠に乏しいと言わざるをえない状況だと思います。

そんな中で、「肥満が気になるならこの酒をこう飲め」「肝硬変が気になるならこの酒をこう飲め」「肌荒れが気になるならこの酒をこう飲め」という意見を全て専門医へのインタビューを元にまとめたのがこの本です。

この本の魅力的なところは「健康のために酒は我慢しろ」というアプローチをしていないことです。

ここに登場する医者は、皆、自身も酒好きの医者であり、「健康のために理想はこうなんだけど、酒が好きすぎていきなり飲み方を大きく変えられないという人は、ここから試してみるのがオススメ」という書き方をしているのも魅力的です。


そして「日本酒は飲み過ぎると肥満や糖尿病にはつながりやすいが、美容にはよい影響がある」など、飲む人の課題に応じて解説されているので、自分の気になる悩みに即して飲み方を選べるようになっているという点です。

そこで私も、なるべくリスクベネフィット分析の視点を取り入れつつ、よくある「ワインはいいのだ」とか「ちょっとくらいなら飲んだ方が、飲まないより健康なのだ」といった課題ではなく、「何に悩んでいる人にはどんな飲み方がベスト(ベター)か」といった書き方で内容を解説してみたいと思います。

そこで、せっかくの機会なので何回かの記事に分けて、内容をまとめ直してみたいと思います。


酒好き医師が教える 最高の飲み方


書籍一冊を通じて最も指摘されている点は「まず、飲む量を適正な量以下にするのがベスト」だということ


この書籍では、酒の飲み方、選び方、食べ方、効果効能、など様々な飲み方が数多くの医師から提言されていますが、その中であらゆる医師を通じて最も多く共通して指摘されていた点が、飲む量を適正な量以下に抑えることの重要性についてです。

二日酔い対策、健康対策、美容対策、依存症対策などのあらゆる視点において、飲む量と消化にかかる時間について、以下の2つの数式を把握することが有効だと指摘されています。

1.適正な飲む量=純アルコール量

純アルコール量とは、飲んだ酒に含まれるエタノールの量を指しています。

濃い酒は、ドリンクのmlが少なくても飲み過ぎる可能性があるため、「酒を何杯飲んだか」ではなく、摂取したエタノールの量を把握することが重要だと指摘されています。

計算式は以下です。

純アルコール量=アルコール度数×100×飲んだ量(ml)×0.8

0.8という指数はエタノールの比重です。

例えば、アルコール度数5度のビールを500ml缶1本飲んだ場合、5度×100×500ml×0.8=20となり、この場合の摂取した純アルコール量は20gだということになります。

2.1時間で分解できる純アルコール量

一方、人間が1時間で分解できる純アルコール量は、概ね体重に比例すると言われています。

計算式は以下です。

1時間で分解できる純アルコール量(g)=体重(kg)×0.1

つまり、体重60kgの人であれば、1時間に消化できる純アルコール量は6gとなります。

上述のように、アルコール度数5度のビールを500ml缶1本飲んだ場合、純アルコール量は20gですので、体重60kgの人であればこれを分解するのにかかる時間は20g×6=3 1/3時間=3時間20分となります。

これらから逆算して、二日酔い対策のためには、次の日までに分解できる量しか飲まないことが重要だとされています。

そして、この適正な純アルコール量を守ることは、二日酔い対策に限らず、酒が引き起こすほとんどあらゆる疾病や問題などを解決することにつながるとして、この書籍1冊全般を通じて指摘されています。


酒好き医師が教える 最高の飲み方


「それは理想論。」と言いたくなる方はどうしたらいいか

この本を読み進めて行くうちに、1日あたりや1週間あたりの飲酒の適量についての指摘は再三出てきます。

しかし、私のような重度の酒好きの人はこう思うと思います。

「それは、理想論だけどね。現実的にはできないよ。」
「そんな少量では飲んでも酔わないしつまらないよ。」
「それじゃ飲んだ気がしないよ。」
「だからそんなに減らせと言われても無理だよ。」

人によっては、

「これだから医者は嫌いなんだ。」
「医者の言うことほど信用ならないものはないね。」
「勉強ばかりしてきて先生、先生とチヤホヤされてきた奴はこれだから・・・(以下略)」

くらいまで言い始める人もいるかもしれません。

私には医者の友人も何人もいます。
医者という人間にも長所と短所があるのは、医者以外の人間がそうであるように当たり前だと思っています。

医者は医者以外の人よりは医学についてはるかに勉強していますし、医者以外に「だから医者という人間はダメ」と言われるほどアホじゃないことは知っていますが、医者の言うことを全て鵜呑みにすればいいわけではないとも思っています。

実はこの書籍は、上記の私の考え方くらいのスタンスで、数多くの理論、事例、実験結果、意見を取り入れて、問題点ごとに酒の飲み方を解説しています。

「いきなりそんなに酒を減らせないという人はどうしたらいいのか?」という方は是非書籍を読んだらいいと思うのですが、私の方でも今後の記事で書籍で提言している内容をまとめていってみたいと思います。


酒好き医師が教える 最高の飲み方

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